2019シーズンより犬連れキャンプは原則禁止となりました

いつも四徳温泉キャンプ場を応援いただきましてありがとうございます。
エキノコックス(多包条虫)の流行状況を受け、拡散防止とその啓蒙に、施設として積極的に取り組むことにいたしました。

エキノコックスは、北海道では全域で流行し、近くでは愛知県知多半島、埼玉県など各地で野犬から検出されていますが、本州は未だ本格的な調査がなく、その分布がよく分かっていません。

一度自然界に拡大してしまうと、野生動物と周辺の人間の健康と生活に大きな影響を与え、撲滅困難な寄生虫です。本州におけるエキノコックス拡大の懸念要因として、キャンパーなどがペット連れで各地を訪れることが挙げられます。自然豊かな長野県では川や井戸から自宅の水道を引いている暮らしもまだ多くあり、この豊かな水環境は守らねばなりません。

特に、自然界と人間界の接点であるキャンプ場という場所は、最前線にあるのではないかという認識から、業界でも率先して、この問題に取り組んでいく覚悟を決めました。自施設だけ、ペットを全面禁止にしても、広域で自然が守られなければ意味がないので、私たちは啓蒙を続けていくことに重きをおいています。

今回かなり大きく規制を導入するにあたり、楽しみにしていたお客様が来れなくなったりと大変ご迷惑をおかけする場合もあるとおもいます。キャンプ場周辺の自然環境を守るため、ひいては将来の日本列島の水環境を守るため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

私たちの目標

  • 犬連れキャンパーのエキノコックス予防に関して、全国で意識が高まる
  • 来場する犬を連れキャンパーが、100%エキノコックス予防対策済みの状態にする(基準は右の表を参照)
  • 当面の措置として、キャンプ場に来る犬の頭数を現在の 10 分の1以下に減らす

2019 年より適用されるルール

① キャンプ場への犬の連れ込みは原則禁止です。
② 村人(会員)のみ、エキノコックスの予防と啓蒙に今後もご協力いただくことを前提に犬の連れ込みキャンプ可能とします。

飼い犬の感染予防について

飼い犬への感染経路は、主にネズミを食べる、または野生動物の糞を口にした場合です。犬と一緒に各地の自然を旅している方(北海道はもちろん、本州のあちこちでも検出例あり)年に数回野外に連れて行って放し飼いにする方などは、検便で感染の有無を確認していただくか、定期的に駆虫薬を処方してください。詳しいエキノコックスの感染メカニズム、予防方法については、かかりつけの獣医師にご相談いただくか、インターネット上にも記事が多数ございますので、お調べいただくようおねがしいます。